2017年10月26日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.23-②

5年半の不妊治療をのり越えられた
Hさん(38歳の)お話。

前回のHさん(38歳)のメールの中で、
鍼と整体の話をでできました。
Hさんのメールの中で、

「もうストレスまみれだった私に
いつも温かい手で鍼と整体をして
頂けたことは、何よりリラックス
できるひと時でした。」

と書いてくださいました。
もちろん不妊治療専門の鍼灸院なので
鍼灸治療がメインなわけですが、
治療のメニューの中に整体?
もあります。

これは、カラダの歪みを治したり、
凝り固まったカラダを推拿(すいな)という、
中国伝統式な治療法で10分ほどで、
カラダをほぐします。

みなさん、整体、按摩、マッサージ、
推拿と一緒のように思われている方が
多いのですが、やっぱり違います。

ですから、当院は鍼灸治療が主な治療です。
推拿はその補助的にしておりますので、
推拿だけを60分コースとかいうものは、
やっておりません。

整体のくだりで話がそれてしまいました。
さて、Hさんが当院に来られたのは、
33歳のころ。
Tクリニックで1年間、不妊治療をされて、
Yクリニックに転院されて約4ヵ月経った
ころでした。

右の卵管は卵巣嚢腫の手術の際に切除
されていました。左の卵管は閉塞。
左の卵管が詰まっているので、Hさんが
妊娠するためには、体外受精しか
選択肢はなかったのです。

採卵しても右は空胞が多く、
受精するのは主に左の方でした。

Tクリニックで顕微授精の凍結胚盤胞を
1回移植して、妊娠。
妊娠9週で流産されました。

Yクリニックで顕微授精で2回胚移植。
1回目はロング法で採卵して受精4日目
の胚を移植。
ロング法での採卵の時に、OHSSに
なったので、次は経口薬で採卵にトライする
ことになりました。
マイナス判定。

OHSS(卵巣過剰刺激症候群)
不妊治療の時に排卵誘発剤を使って
卵巣を刺激して卵胞の数を増やそうと
します。
そのときに、薬が効き過ぎて卵巣が
過剰に刺激され、たくさんの卵胞が一度に
発育・排卵することでいろんな症状を
引き起こします。

お薬の過剰投与によってOHSSに
なるときもあれば、通常の容量のお薬を
使っているにもかかわらず、人によって
過剰に反応して卵胞の数が20個~30個と
育ちすぎてしまうこともあります。

もちろん、卵巣が腫れてしまいますよね。
腫れた卵巣が腹水によって動きやすくなって、
捻じれて急性腹症になることもあります。

胸水が溜まって、呼吸困難になることも
あります。
脱水症状に似た症状もあります。
OHSSの影響で血栓ができて、脳梗塞を
引き起こすこともあります。

今まで多くの患者さんの不妊治療のための
カラダの体質改善をしてきましたが、
OHSSによる重症な影響を受けた方は
数例です。

ほとんどの方は、何か影響がある場合は、
卵巣が腫れてしまって、採卵後の新鮮胚の
胚移植を見送るということが多いです。

採卵後、1周期~2周期待って、
卵巣の腫れを自然にひくのを待って、
凍結していた胚を移植されるケースが
ほとんどかも。

Hさん、2回目はクロミッドを服用して採卵。
胚盤胞を移植。
マイナス判定でした。

流産を1回されていましたが、
不育症検査はされていないとのことでした。

Hさんは、38歳で妊娠され、
38歳と約10ヵ月で出産されました。

それまでに、様々な問題が出てきて、
辛抱強く頑張られました。

妊娠されたときは、鍼灸治療もさせて
いただきましたが、当院で使っている
スーパーライザーPXも大活躍しました。

このお話も含めて、
次回からHさんが妊娠することができた
詳細をご紹介することにしましょう。

Omura


2017年10月25日 blog 0

11月の無料カウンセリング

2017年11月の
無料カウンセリングの日程

1人で悩んでないで、
良かったら不妊治療に関して
悩んでいることがあったり
疑問に思っていることがあったら、
当院に来られてみてはいかがですか?

今思っている疑問や問題の糸口が
みつかるかもしれません。

※現在、ご連絡をいただきまして、
初診のご予約をいただけるのが、
1ヵ月~2ヵ月間いただいております。

11月より、無料カウンセリングを
受けていただいた方で、治療をご希望の
方は、初診をお待ちいただいている方の
ご案内が済み次第、優先的にご予約
いただけるようになりました。

11月  8日(水)  担当/大村  (予約済)

   11日(土) 担当/大村or安田(予約済)

      22日(水) 担当/大村 

      25日(土) 担当/大村or山崎 (予約済)

午後1時~1時30分
(各時間、お一人、または一組)
(担当は変わることがございます。
ご了承ください。)

病院でいろいろ検査をしたけれど、
特に問題はないと診断されても、
なかなか妊娠できない。

タイミング療法を経て、人工授精、
そして体外受精までステップアップ
したのに妊娠できない。

妊娠したけれど、流産をくりかえす。

二人目がなかなか授からない・・・など。

東洋医学的に見て原因や問題が
解決できるかもしれません。

当院ではなかなか妊娠できなかった人たちが、
今までに 1235組 
ママ・パパになられています。

●東洋医学的に見て不妊原因は
どのタイプに属するのか診断
いたします。
また、その解決方法のアドバイスも
いたします。

●鍼灸治療はどのようにするのか、
当院の治療の方法もご説明いたします。

●その他、不妊治療で疑問に思っている
ことなどがありましたらご相談ください。

カウンセリングの時間は30分くらいですが、
個別無料カウンセリングご希望の方は、

当院に電話でご連絡ください。
電話 0752412101

もし一人で悩んでおられるのなら、
気軽にご相談ください。
少しはお力添えできると信じております。

Omura


2017年10月25日 blog 0

妊娠体質になる子宝推拿No.6

妊娠体質づくりに効果がある、
推拿(すいな)療法 その6

推拿には自己治癒力を高めて健康を
維持し病気になりにくい身体づくりを
目的としています。

また緊張した筋肉を緩和させ疲労を
取り除く効果もあります。
そして経絡を調整し陰陽のバランスを
調整する作用もあります。

今回はいくつかある手法の中の
擠圧(さいあつ)類手法である
按法(圧迫法)について書きたいと
思います。

まず、擠圧(さいあつ)類手法とは、
主に圧力によって治療点を刺激する
手法です。

圧力をかけるため比較的強めの刺激に
なります。

按法の「按」の字には、
“押さえる”
“押す”
“留めておく”
等の意味があります。

手技としては、親指、掌、前腕または
肘を使って患部に垂直に圧迫して施術します。

按法は、頭痛や胃痛、また、経絡の通りを
よくする、痙攣を解いて止痛、孔を開けて
発汗させるなどの作用があります。

そして、さらに細かく分けると、
親指を使う、“指按法”、(上の写真)
掌を使う“掌按法”、(中の写真)
肘を使う“肘按法”があります。(下の写真)

指按法と掌按法は頭面部や胴体部に
よく使います。
作用としては、気を整えて止痛、
関節の歪みを整復、筋肉の痙攣を
緩解などがあります。

肘按法は、指按法と掌按法に比べ
刺激が比較的強いため、臀部、
背部の筋肉、下腿外側部に使います。
作用としては、痙攣を解いて止痛、
内臓の機能を調節するなどがあります。

按法は、当院の推拿治療の中でも
よく用いる手法です。
この手法を使ってツボに施術すると
鍼刺激と類似の作用があります。

ですので、効果のある手技ではありますが、
生理周期によってはこの手技は
用いない方がよい時期があります。

それはタイミング後、人工授精後、
胚移植後の妊娠の可能性のある
高温期中
です。

ツボによっては、子宮を収縮させ
受精卵の着床を妨げることもあるため、
当院ではその時期の方にはマッサージや
ツボ押しを控えてもらっています。

肩こりや足のむくみが気になる方も
多いですが、特に肩周りやふくらはぎは
揉んだりしない方がいいですね。
当然ながら、妊婦さんにも控えて
もらっています。

要するに、妊娠の可能性のある
高温期中に肩やふくらはぎ、
足首の三陰交などのツボにマッサージを
しない方がいいということです。

低温期中は、ツボ押しやマッサージを
してもいいです。
低温期中のツボ押しやマッサージは、
良質の卵胞や子宮内膜を育てるのに、
とってもいいですよ。

この按法も自宅で簡単にできるので
是非試してみて下さい。

山崎 No.22


2017年10月21日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.23-①

今回は、約5年半に及ぶ不妊治療を
乗り越えてママになる願いをかなえられた
Hさん(38歳)のお話です。
メールでは4年半と書かれていますが、
当院に来られる前に、1年間不妊治療専門の
クリニックに通われていました。
当院での治療期間は4年半です。
長かったですね。
本当に辛抱強く鍼灸治療に来て
いただきました。

まずは、Hさんから頂いたメールを
ご紹介しましよう。
Hさんは、私ので良かったらブログで
使って下さいと言ってくださいました。

ちょっと長いですが、それ以上に
Hさんの気持ちがいっぱい詰まって
いましたよ。

烏丸御池鍼灸院
大村院長、山崎先生、安田先生、坂口様

大変ご無沙汰しています、
長らくお世話になり春に卒業させて
いただきましたHです。

この度、9月に元気な男の子を
出産しました。
3246gで、おかげさまで母子ともに健康です。

予定日の夜に破水し、翌日昼には
生まれるだろうと言われていたところ、
赤ちゃんの向きが微妙であったり、
へその緒が巻き付いていたり、頭が少し
大きかった事など、色々な要因により
結局35時間もかかってしまい
足掛け3日かけて生まれてきました。

それはそれは気が遠くなるお産では
ありましたが、やっとやっと会えたわが子を
胸に抱かせてもらえた瞬間、私も主人も家族も
みんな大号泣してしまいました。

烏丸御池鍼灸院にお世話なって4年半、
何度も何度も辛い思いをしては、
また這い上がって頑張り続けて本当に良かったと、
この子に出会うために諦めずに頑張って
きたんだと、いろんな思いがこみ上げて
涙が止まりませんでした。

大変なお産だったので出血量も人の倍あって
貧血になったり、足の浮腫みもひどいし、
慣れない授乳やお世話に奮闘していますが、
大変ではありますが全てが愛おしく苦痛に
思うことはありません。

妊娠中のつわりでさえも、長年憧れて
いたせいか辛いけれども内心嬉しいくらい
でした。笑

妊娠前まであんなに凝り固まっていた
肩こり首こり腰の張りなどほぼ感じずに、
妊娠中も比較的元気に過ごせました。

院長がよく私に、妊娠してママになれたら
この凝り固まっているものは全てスッキリ
するでしょう、といつも仰っていた通り
だと改めて実感しています。

治療中はなかなか前進できずに時間ばかりが
どんどん過ぎていき、もうストレスまみれ
だった私にいつも温かい手で鍼と整体をして
頂けたことは、何よりリラックスできる
ひと時でした。

またカーテン越しに聞こえてくる
他の患者さんの悩みであったり他愛もない
会話などに勇気付けられたり、
私にとって鍼と整体以外にも前向きになれる
貴重な場所でありました。
今でも産後鍼灸・整体とかあればいいのになぁと
5月に出産した姉とよく話しています。

妊娠するまで、また生まれてくるまで
かなりの時間がかかってしまいましたが、
その間いろんな人に支えられてここまで
来れたことに心から感謝しています。

その間良くも悪くもいろいろなことを
知ることができ人間が一回り成長できたと
思いますし、そうなるように生まれてきた
子が仕向けてくれたのかなぁと感じています。

不妊治療に挑む複雑な女性の心情を
本当に熟知されている烏丸御池鍼灸院の皆様は、
お気遣い心配りもすばらしく、これからも
そんな女性達の強い強い味方です。

駆け込み寺のような肉体的だけでなく
精神的にも救われる数少ない貴重な場所です。

まだ先のことを考える余裕はありませんが、
もしまたチャンスがあるならば是非お世話に
なりたいと思いますので、そろそろ引退するとか
院長おっしゃらずに、その時は皆様変わらず
揃ってお迎えいただけますよう
お願いいたします。

本当に長い間お世話になりました。
烏丸御池鍼灸院と出会っていなければ
今頃どうなっていたことやら。
落ち着いたら姉とそれぞれの子を連れて
お伺いできたらなと思います。
ハードなお仕事だとは存じますが、
皆様何卒お体だけはお大事に、
更なるご活躍をお祈りしています。

Hより

次回からは、どのようにして
Hさんが辛い不妊治療を乗り越えて
ママになれたのか。
その治療過程をご紹介していきましょう。

Omura


2017年10月19日 blog 0

薬膳を楽しもうNo.25 れんこん

れんこん

◆どんなタイプの人にいいの?
血虚、陰虚、瘀血(おけつ)、陽熱
◆味    甘
◆性 質  寒
◆どの経絡にいいのかは、
心経、脾経、胃経
◆効 能
慢性の下痢
咳、痰
食欲増進
老化防止やスタミナ増強

写真の蒸したれんこん、
めっちゃホクホク感があって
美味しそうですね。

味噌だれをつけても、ポン酢でもさっぱりして
食欲をそそりませんか?
シソの葉に包んで、ホクホクれんこんを
炒めてもいいかも?

れんこんの旬は11月~3月。
カラダにこもった余分な熱を冷まして、
カラダに潤いを与えてくれます。

近頃の不妊治療をされている患者さんの
約8割くらいは、陰虚のタイプの方が
多いと思います。

陰虚はカラダを潤す力が弱い状態なので、
カラダが火照って変な汗をかいたり、
乾燥して皮膚がカサカサになったり
します。

それに、ストレスが加わると症状は
悪化します。

カラダに潤いが無くなるということは、
肺の機能が弱い人は咳がひどくなったり、
痰が絡んだりします。
喘息の人は、乾燥する秋の季節になると、
もともと肺の力が弱いので、咳がひどく
なってしまう傾向になります。

血虚でカラダ全体の血の量や巡りが悪いと、
カラダを潤す体液の量も減って、
皮膚の乾燥を招いて、カサカサになって
しまいます。

・・・ということは、
子宮や卵巣にも気や血が巡らず、
潤いが無くなってカサカサの状態では、
子宮や卵巣が砂漠状態になってしまうのは、
どう考えても良くないですね。

カラダを潤す食材はいろいろありますが、
れんこんもその中のひとつの食材です。
筑前煮やからしれんこんなどは、
れんこんの定番ですね。

このブログを書いているだけで、
何だかれんこんが無性に食べたくなって
きました。
今日の夕飯は、れんこんを使った
メニューで決まりかな。

れんこんは、オクラとかさといもなどに
含まれる、ネバネバ成分のムチンも豊富なので、
オクラ、さといも、れんこんの煮物や
炒め物も良いですね。

れんこんは生でも食べれる食材ですが、
性質が「寒」ので、カラダを冷やしてしまいます。
冷え症の人は、食べ過ぎにはご注意ください。

「寒」の性質はカラダを冷やしますが、
煮たり炒めたり、焼いたりしてカラダを
温める食材と一緒にとることによって、
カラダを温める食材に変化させることが
できます。

れんこんを擦っておろして、スープに入れると
少~し甘味が出て、片栗粉を入れるよりは
サラサラなとろみが出ますよ。

お肉などのソース作りの時に、
れんこんを擦ったものを加えても
さっぱりとしたソースに仕上がり、
美味しいですよ。

Omura