2017年10月5日 blog 0

本を出して意外な反響?

今年の4月に不妊治療に関する
本を出版しました。

「やっと、妊娠できました。」
~とある不妊治療専門鍼灸院の
心が前向きになるお話~

出版は主婦の友社。

内容はなかなか妊娠できなかった方たちが、
鍼灸治療を通じて体質改善をして、
妊娠された方たちの心が前向きになる
エピソードをご紹介しています。

それに、必見?なのは、
私の治療家としての長年の経験から
生まれた、不妊治療の秘密にしていた
ツボのお話

本を書く気になったのは、
不妊治療をされている患者さんのほとんどと
言っても過言ではないほど、不妊治療の
ストレスやそれ以外の日常のストレスを
抱えているという現実があります。
そんな方たちに少しでも、
心が前向きになっていただければと
思っていたこと。

以前から遠方の方からの
問い合わせが多くあって、
当院に治療に行ってみたいけれど、
距離的にも時間的にも都合がつかないので、
あきらめるしかありません。

・・・という方が多くおられたので、
遠方の方たちも、私の秘密にしていた治療法を
公開することによって、セルフケアして
心が前向きになって、体質改善して
いただければと思ったので、重い腰を上げ、
本を書くことにしたのです。

重い腰?
体重の話ではないですよ。
何と、4ヵ月で5キロのダイエットに
成功しましたから。
やればできるもんですね。
何の苦労もなく。
この話は、また別の機会にこのブログで
ご紹介することにしましょう。

重い腰?
というのは、本を書くことを悩んでいた
からです。
特に有名にもなりたいとも思っていないし、
ある程度の年齢になったら、
治療家を引退したいと思っていた
からです。

だから、プロフィールに写真も
掲載しませんでした。
主婦の友社の方からは、
「絶対に先生の写真を入れた方が
いいですよ!」
と何度もアドバイスされましたが、
最終的にプロフィールの写真はなしで、
くまさんのイラストにしてもらいました。

当院のブログに使っている、
イメージのイラストです。

本を出版してから、
もちろんその反響で、遠方から当院に
来られる方も増えました。
本来は、それが目的ではなかったのですが、
やはり反響はあるものです。

東京、名古屋、静岡、福井、和歌山、奈良、
岡山、広島、宮崎・・・などから京都まで、
忙しい時間をやりくりして治療に来られて
います。

本当に遠方から、ありがとうございます。

意外なことに、鍼灸の先生が小生の本を
読まれて、ご自分が治療されている患者さんに
当院をご紹介されることがあります。

それと、若い鍼灸の先生からメールを
いただき、私の勉強会があれば、
ぜひ参加したいのでご案内くださいとか・・・。
不妊治療をされている患者さんの
治療効果が上がらずに、悩んでいるとか。
患者さん思いですね。

人に物事を教えるって、大変な労力がいるので、
勉強会などするはずもなく・・・です。
それに、他の先生に秘密の治療法を教えるのも、
何だか気が引けますね。

ですが、若いころ、修行に行っていた頃、
手取り足取り治療の方法を教わった
わけではないですが、技術を盗んで
覚えたものです。
ちゃんと治療しているところを、
惜しげもなく見せてくださいましたから。

今の私が治療家としてやっていけているのも、
その師匠との出会いがあったからだと
思います。

ですから、メールで問い合わせしてくれた、
宮崎県の鍼灸の先生にメールを入れました。

治療の参考になるなら、
見学するのならいいですよ・・・と。
きっと、何かをつかんで帰られると
思います。

たった4時間の当院の見学なのですが、
それだけのために宮崎県から来られる
熱意に応えたいと思うのですあります。

思いもよらなかった、意外な反響なので
あります。

Omura


2017年10月4日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.22-④

Hさん(41歳)は、
タイミングをとられて1日後に
鍼灸治療に来られました。

高温期にもう一度、治療に来て
いただきました。
生理から17日目。
たぶん卵胞は20ミリくらいに育って
いるでしょう。
この日もドクターからタイミングをとるようにと
指示があったので、タイミングを
とられました。

このときに、前回のタイミングをとられた日の
卵胞は16ミリ。
生理から13日目のことです。
まだ排卵前ですし、排卵には
もう2日~3日かかりそうなときでした。

生理から20日目の診察は、
排卵しているかどうかの診察でした。
卵胞は排卵していなくて、23.6ミリに
なっていました。

急きょ、この日にもう一度タイミングを
とるようにドクターから指示がありました。

もともとHさんは当院に来られた時に
書いていただいた問診票に月経の周期は
28日~33日と書かれていました。

ですから、遅くとも生理から16日目とか
17日目くらいには排卵しているはずです。
ですが、今回の周期は20日目~21日目の
排卵と言うことになります。

Hさんは仕事が多忙で、睡眠時間は
7時間くらいはキープできているけれど、
質の良い睡眠がとれていないと言っておられました。

東洋医学的には、気が滞る気滞証に
なっていると思われました。
気が滞ることによって、排卵が遅れたり、
または排卵せずにLUF(黄体化未破裂卵胞)に
なって、次の生理が来ても卵胞が排卵せずに
残ってしまうこともありがちになります。

気の滞りによって、排卵する機能が
停滞してしまうのです。

そんな時は、鍼灸治療で
排卵をさせるツボを選んで治療すると、
95%くらいの確率で排卵させることが
できています。

その後、Hさんが当院に来られたのは、
最後のタイミングをとられてから、
34日目のことでした。

生理が始まって10日目ということでした。
最後のタイミングをとってから、
19日間生理が来なかったようで、
妊娠していたようでしたと言われました。

たぶん化学流産してしまっていたかもと
いうことです。

このとき、不育症検査の結果が出て、
プロテインS活性という項目が、
38という数字でした。
プロラクチンは28.3でした。

やっぱり、思った通り。
Hさんは不育症の検査で、
バッチリ引っかかっていたのでした。

ですから、今までの流産は、
不育症の可能性が考えられます。

早めに、不育症の検査をおすすめして、
良かったと思いました。

それは、次に妊娠されたときに、
病院やクリニックで飲み薬や注射で
対応できるからです。

飲み薬やヘパリン注射をすることによって、
不育症による流産を防ぐことができるのです。

Hさんも思いもしなかった不育症の結果に
驚いていましたが、現実を受け止め、
次に妊娠した時の対策ができて、
本当に良かったと喜んでおられました。

不育症検査の話はHさんのメールの中にも
書かれていましたが、次回は不育症について
書きたいと思います。

Omura


2017年9月29日 blog 0

Kさんのコメント

Kさん(33歳)。
現在、タイミング療法と人工授精に
トライ中です。

Kさんは当院に来られて、3回目の生理。
鍼灸治療は7回目の後、
生理5日目に来院。

生理の状態をうかがうと・・・

「先生、生理の色って、赤いんですね。」
「何か、どんどんきれいになっていくのが
わかります。」
「それに、生理が終わって、何だろう、
こんなにスッキリしたのは初めてです。」

とコメントしてくれました。

「だから、初診の時に言ったでしょ。
鍼灸治療して2ヵ月目~3ヵ月目の
生理の色は、きっときれいになって
いるよって。」
と言いました。

「先生の言ってたこと、本当でしたね。」
とKさん。

もともと気血両虚タイプのKさん。
気の巡り、血の巡りを良くする鍼灸治療を
しています。

下半身のむくみも強いので、
水分代謝を上げて、むくみを減らす
治療も心がけています。

それに、1ヵ月前くらいから、ご紹介した
漢方クリニックで漢方も飲み始めたので、
鍼灸と漢方の両方の効果が表れ始めて
います。

妊娠のチャンスが広がってきていると
思うのです。

Omura


2017年9月28日 blog 0

幸運のおみやげNo.20

今回、ご紹介するのは、
京都西陣本店の
OAHU
シュークリームカフェ・オアフ

お店の紹介で、オアフの意味が
書いてありました。

オアフとはハワイ語で”人の集まる所”
という意味。30席のカフェス ペースでは、
自慢のシュークリームや オリジナルスイーツ、
直輸入の 挽きたてコーヒーと
ソフトドリンクをお楽しみいただけます。

Yさん(32歳)が、
最後の治療の日に、お礼にと言って
持ってきてくださいました。

OAHUはご紹介したとおり
シュークリームカフェ。
シュークリーム、エクレア、ロールケーキ、
プリン、ゼリーなどを置いています。
それに、今回いただいた焼き菓子。

マドレーヌとプチタルトの詰め合わせは、
とっても美味しかったです。

マドレーヌの口当たりは、ふわふわで
しっとり。

プチタルトはまろやかな味わいで、
上にのっているフルーツがアクセントに
なっていました。

Yさんは2回の流産を経験していました。
1回は化学流産。
もう1回は稽留流産。

もし妊娠しても、2回の流産の
トラウマで毎週鍼灸治療に来るたびに、
心配で心配で、不安がいっぱいと
言っておられました。

今回妊娠された方法は、
胚盤胞の人工凍結胚移植。
移植された胚は1つ。

他の鍼灸院で治療の経験はあったようで
したが、今回は胚移植の1週間前に
当院に予約をいただきました。

胚移植の当日、1日後、7日後の
計4回治療させていただきました。

判定はプラス。

その後は週に1回のペースで、
つわりの緩和流産予防の治療に、
来ていただきました。

妊娠されてから2回目治療の時は、
6週1日。
翌日が病院で心拍確認の診察の
予定でした。

Yさんがベッドに寝られてから、
舌の色合いや形をチェック。
そして、脈のチェックをして、
「今は、ちゃんと妊娠の脈がでていますよ」と
伝えると、
Yさんは、
「本当ですか。2回の流産のトラウマが
あるから、とっても心配だったんです。」
「先生にそう言ってもらって、
安心しました。」

と言ったとたんに、目からは大粒の涙。
Yさん、張りつめていた不安が少し
楽になって、泣いちゃいました。

翌日の診察で、ちゃんと心拍の確認が
できました。
6週2日のことでした。

そして、最後の治療は12回目。
妊娠13週5日でした。

そして、20週に入ったら、
安産のお灸の練習に来てもらうように
おすすめしました。

やはり、安産のお灸をしていると、
妊娠中の冷えを予防して、風邪を
ひきにくくなったりします。
出産時にも比較的、スムーズに出産
できるようになりますよ。

Omura


2017年9月26日 blog 0

やっと妊娠できましたNo.22-③

Hさん(41歳)が初診で来られたのは、
生理が始まって12日目でした。
病院で診察後のことです。

卵胞は10ミリ、8ミリ、12ミリの
3つ育っていたとのことでした。
6日後の診察の結果、卵胞は同じ大きさで
育っていなかったので採卵は見送りに
なったようです。

卵胞が育つようにhmgの注射を5回も
していたのに・・・。

そして、プラノバールを14日間処方され、
生理3日目の診察の予定になりました。

初診の時にHさんは、
足の冷えむくみを特に気にされていました。

漢方を服用された方がいいのではと思い、
漢方クリニックをご紹介しました。
処方されたのは、桂枝茯苓丸と六味丸。
冷えのぼせやむくみがあり、腎陰虚の方に
処方されるものでした。

私の診断も腎陰虚で火照っているけれど、
下半身の冷えとむくみ。
肝気鬱結(かんきうつけつ)という状態。
ストレスがけっこうあると考えました。
だから気の巡りや血の巡りが悪くなって、
冷え症になってしまうのです。

Hさんは初診の日から、2週間後くらい、
プラノバールを服用されてから来院されました。

プラノバールは、高温期をつくる
お薬ですね。
冷えのぼせで上半身が火照っている方が
服用されると、いつもの火照りより
火照り感が強くなる方が多いように
思います。

ですから、鍼灸治療で火照りを抑えながら、
高温期をキープさせるツボを選んで、
治療しています。

プラノバールを14日間服用して
3日後に来院。
そろそろ生理が始まるので、
生理を起こさせるというよりは、
自然に生理が起きるように、
生理を促す治療をします。

そうすると、生理痛がある方などは、
生理痛が軽減され、スーッと心地よく
生理が始まるようになっていきます。

瘀血(おけつ)でいつも赤黒かった生理の色は、
周期を追うごとに、きれいな赤色の鮮血で
血の塊が少なくなって、サラサラになって
いくのです。

生理の色がきれいな赤色になってくる
ということは、子宮内膜の色が
きれいになって、質の良い子宮内膜
つくられているということです。

その後、Hさんは生理6日目に来院。
この日はしっかりと生理を出しきる治療を
しました。

この周期はお薬の服用なしで、
タイミングにトライされるということでした。

to be continued
Omura