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東洋医学による不妊専門鍼灸院 烏丸御池鍼灸院 電話番号 お問い合わせフォーム
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あなたはどのタイプ?~東洋医学的な不妊症6タイプの特徴~舌診の様子

特にどこも悪くないと言われているのに、なかなか妊娠できない人は、実はひとつだけのタイプでなく、 2つ以上のタイプが組み合わさっている状態が多いようです。

(1) 腎虚(じんきょ)
「腎」は生殖や成長、発育に深くかかわる「精」という基本物質を蓄え、ホルモンバランスや生殖機能をコントロールする臓器。体を潤す水分、血液、リンパ液などは陰。これらが不足した状態を陰虚(いんきょ)といい、また体を温める気のエネルギー不足が陽虚(ようきょ)で、いわゆる陽気不足のこと。

腎陰虚(じんいんきょ)
生殖能力の陰陽の陰のパワー不足でほてりがあり、疲れやすいタイプに多い。陽気不足も兼ねると冷え性もある。
【症状】
月経周期が短い・月経の量が少ない・腰や下肢の脱力感がある・夜中に手足がほてる・めまい・頭痛・耳鳴り・舌が赤く舌苔が少ない。

腎陽虚(じんようきょ)
生殖能力の陰陽の陽のパワー不足で、がんこな冷え性で疲れやすいタイプに多い。
【症状】
月経が遅れぎみ・月経血は薄く量が少ない・元来の冷え性で寒がり・夜間頻尿・腰痛や下肢の脱力感がある・ひどい場合は閉経・舌の色は淡く舌苔は薄い。

(2) 肝気鬱結(かんきうつけつ)ストレス
東洋医学ではストレスの影響は「肝」の機能を乱し気のめぐりを悪くします。思い悩んだり、悲しみやイライラした状態が続くと、精神的バランスが崩れ、気のバランスが乱れます。
PMSや基礎体温がガタガタで、精神的にストレスを感じていないようで感じている、怒りっぽい人に多い。
【症状】
月経が早くなったり遅くなったりと月経不順・月経前または月経期間中の胸脇部や乳房の張るような痛みや月経痛。

(3) 痰湿(たんしつ)
痰湿とは体の中に停滞している余分な水分や老廃物のこと。体液がサラサラにならず、余分な体内の熱が加わり、比較的体力があり、肉類が好きで、食欲があり、甘いものや脂っこいものが好きな肥満タイプに多い。
【症状】
肥満または太ってきた・月経量が少ない・月経周期が長くなった・おりものが多く粘りが強い・肩こり・いつも倦怠感があり体が重い。

(4) お血(おけつ)
血液が濁っていてドロドロ傾向で血行不良。血液の質が悪くなると全身の血行も停滞し、体の隅々まできれいな血液を送ることができず、冷え性を作ります。特に腹腔内にお血(おけつ)があると、子宮や卵巣が冷えて悪影響を及ぼします。東洋医学ではPMSや子宮内膜症、子宮筋腫はお血(おけつ)が原因とされています。
【症状】
月経周期が比較的長く、月経量が少ない・月経の色は暗紫・月経痛・下腹部にしこりのようなものがあり押すと痛い・舌の色は暗い紅・舌の裏にある舌下静脈は暗紫色がはっきりわかる。

(5) 気血両虚(きけつりょうきょ)
元気のパワー不足や血液量の不足。冷え性で風邪をひきやすく、疲れやすい下半身太りタイプ。
「気」の生態エネルギー不足は、血液により運ばれる栄養やホルモンを全身に運べなくなり、免疫力も低下してしまいます。元気のパワー不足の悪循環のサイクルで体が冷えやすく、倦怠感がつきまといます。このタイプでは、卵胞を育てるパワーが不足してしまうのです。
【症状】
顔色に艶がなく白っぽい・肌が乾燥しやすい・風邪をひきやすく、いつも疲れているかスグに疲れる・月経周期が早く月経量は少ない・月経色は淡紅で、質はサラサラしている。舌の色は健康なピンク色より淡い紅色。

(6) 脾虚(ひきょ)
「脾」とは西洋医学の脾臓の働きに胃をも含み、消化器全般の機能を指します。「脾」が虚すると、消化吸収機能が減退し、どんどん新鮮な血液を作り出すことや、浄化することができず、栄養を豊富に含んだ血液を全身に行き渡らせることがむずかしくなります。胃腸が弱く、食が細い痩せ型タイプに多い。
【症状】
顔色に艶がなく、乾燥しやすい・肌の色が黄色っぽい・胃下垂・食が細い・下痢しやすい・食後お腹が張ることが多い、息切れしやすい・舌の色は淡いピンクで舌苔は白っぽい。